無料読本『簡単にわかる塗装工事』について
4章 塗装工事を行う為に知っておきたい事
7の原則
あなたの対応は?
この冊子のベースになっている『7つの法則』で一番苦情の多かったところですが、あえて付け加えさせていただきます。
塗装工事店が決まりました。工事日も決まりました。さて着工です。この時初めて職人に会うことになります。10時と3時のお茶は出しますか?出しませんか?
ここで実は、かなり仕事の差が出てしまうのです。図々しいように思われますが、本当に違うので書いておきます。
お茶だし不要をうたっている会社が最近では多くなっています。お客さんの立場からですと良くわかります。
が、職人も人の子、お茶も出された方が良いに決まっています。こんな事を書いてしまうと・・・
中には、『お金を払っているのになんでなんだ!』、『担当者が出さなくても良いと言ったじゃないか!』と怒る方もいらっしゃいます。
しかし、自分の家を本当にきれいにしたいのであれば、職人に気を使ってあげて下さい。たったお茶一杯でいいのです。これだけでやる気になる困った職人さんも実際にいます。やっぱり職人も人の子。良くしてくれて嫌な気分になるはずがないので、良い仕事として返してくれます。この辺は、精神論になりますが・・・。
たとえば、痛んでいる所をもう一度塗ってくれたり、サービスで犬小屋を塗ってくれたり、最後の掃除もいつもより余計にやってくれたりと少なくても悪くはなりません。
出してあげたいけど普段家にいないのですが・・・と思われる方もいらっしゃるでしょう。
そんな時は、着工時にジュース一ケース渡せば良いのです。値段にして2000円位です。(ぬるくても冷たくても飲めるお茶がお勧めです。)たったこれだけで、良い仕事になるかも知れないのです。
しかし、ここは先ほどお話したように、たくさんの苦情が研究会に寄せられました。内部でも『載せる・載せない』の話し合いをしましたが、職人の立場からすると、お茶出しはあったほうが・・・というのが本音になります。苦情が来るのを覚悟して掲載させていただきました。不快にお思いされた方は申し訳ございません。
いい仕事をしてもらえるために・・・
【職人のお茶だし】
追加でもう少しお伝えしたい事があります。
工期のズレについて・・・。
『10日に終わるって言ったのに・・・』って怒るお客さんがいます。怒ったところで早く終わりません。塗装工事は外仕事なので天気に左右されます。しかも工程から工程で時間を空けなければいけなかったり、思ったより痛んでいて補修で遅れたり、どうしても工期が変わってしまうのは仕方のないことなのです。
あまりにも早く早くとせかされると、せっかくいい仕事をしようと思っても、手抜きをするしかなくなります。3回塗るところを2回で終らして『これでいいや。』となってしまいます。きちんと工事したいと思っても早く終らせなければ怒られるのですから・・・。お客さんから担当者から、『早く!早く!』と、職人も辛いのです。
工期は余裕を見てください。
職人にいい仕事をしてもらってください。
最後にきちんと今までの事を、実行できるかが重要です。せっかく良い会社、悪い会社の見分け方がわかっても駄目なのです。勇気を持って実行する事をお願いしています。
よし、見分け方は理解した。でも・・・
一体どのように、良い塗装工事店をさがせば?と、感じになられた方もいらっしゃるかと思います。